創立以来、ドリームフォーキッズジャパンは年に一度のチャリティーディナーを恒例のイベントとし、支援する子どもたちのために多くの寄付を募ってきました。私たちの活動は、同じ志を持つ献身的な寄贈者の皆様からのご寄付によって成り立っています。
また、当団体の理念と活動内容にご賛同いただけます方々のご寄付を、随時お待ちしています。なお、皆さまから頂戴いたしますご寄付につきましては、子どもたちの支援のため、有効に活用させていただきます。
都内のヘアサロンより、私たちの支援する横浜の児童養護施設へ月に1度のペースで、美容師の派遣を行っております。子どもたちの散髪やスタイリングを行うだけでなく、他愛ない会話から相互理解を深めることで信頼関係を築き、容姿のコンプレックスから脱却させるお手伝いや、従来施設内の生活だけでは得られなかった相談相手として重要な役割を担っています。
学習面のサポートとしてベルリッツから講師を派遣し週1回4クラスの英会話レッスンを提供していてます。幼少期より英語に興味を持たせ基礎を習得することで、子どもたちの学習意欲の向上に役立てると共に、高学年生においては実質的学力の向上を目的として取り組んでいます。
また、ポーセラーツ(食器の絵付け)や、料理教室の実施等、子どもたちの興味や可能性の発掘にも努めています。
ドリームフォーキッズは、18歳で児童養護施設を離れる若者たちを支援するために、さまざまな取り組みを行っています。新たな人生のステージに入る彼らは、就職や住居の確保など、さまざまな困難に直面することが少なくありません。ドリームフォーキッズは、それぞれのケースに応じて、本人の夢や目標に合った就職先を見つけるお手伝いをしています。これらの取り組みについては、「サクセスストーリー」の覧をご覧ください。
ドリームフォーキッズは、地元のベーカリーと連携し、児童養護施設のもとで暮らす子どもたちに実践的なスキルを学ぶ機会を提供する継続的なプログラムを支援しています。子どもたちは、放課後にベーカリーのおやつを楽しめるよう手当を受け取りながら、実際にベーカリーで働くチャンスもあり、将来施設を出た後の就職に役立つスキルを身につけることができます。
認定NPO法人 心のおしゃべり音楽工房が主催する「赤い羽根共同募金助成事業イベント『第5回 世田谷区音楽療法ライブ~ぼくたちの卒業式~』」が2022年3月26日に開催され、3年ぶりとなる子ども・若者たちのしあわせな音楽の時間に協賛いたしました。
「ぼくたちの歌を取り戻そう!」をテーマに行われた今回の演奏会は、バンド演奏や打楽器アンサンブル、手話を使っての会話など盛りだくさんの内容で、参加された皆さまの元気で笑顔あふれる素晴らしい活動をサポートすることができたことを嬉しく思います。
(イベントの実施報告はこちらをご覧ください)
ドリームフォーキッズジャパンは今後も様々な支援活動を行ってまいります。
他のNPO団体と共同で、健康上の問題や身体に障害を持つ子どもたちに資金援助や支援を行なっています。私たちの取り組みについては、「サクセスストーリー」をご参照ください。
過去の活動
甚大な被害を被った震災の後、私たちは他のNPOと協力し、福島で災害の影響を受けた28人の子どもたちを、「くみのさと」という沖縄のサマーキャンプに招待しました。キャンプでは、子どもたちが心のケアと精神的サポートを受けられる環境が整えられており参加した子どもたちの心の健康を取り戻すお手伝いができたと思っています。また、地震によって深刻な被害を受けた地域である仙台の児童養護施設への支援も行いました。2011年には、都内で家族向けの特別なチャリティイベント(アイスクリームBARやチャリティーオークションなど)を開催し、この施設のために600万円を集めることができました。その募金の一部を利用して、施設にいる将来有望なサッカー少年に対し、ジュニアJリーグ入りを目指すための経済的支援も行いました。私たちは、どのような状況にある子どもたちであっても、彼らが自分の可能性を最大限に発揮できるよう、必要な支援を提供することに全力を注いでいきます。
私たちは、さらに多くの子どもたちの成功を支援するために、家庭に問題を抱える子どもたちのための学校への資金援助や、フードバンクと協力して食料を提供するなど、常に新たな機会を求めています。
現在、高校卒業後に大学や専門学校への進学を望む子どもたちを対象とした奨学金制度の設立も検討中です。
サクセスストーリー
夢を描き、叶えるために努力することの大切さを子どもたちに教えるなかで、彼ら一人ひとりが実を結ぶ人生を歩むようになることが、私たちにとって何よりの喜びと励みです。数多くあるサクセスストーリーから2つご紹介します。
生まれながらに先天性ムコ多糖症という難病と闘ってきた青年、慧。幼少期より幾度となく行われた手術や新薬の甲斐あって、現在では立派な社会人。病気の影響で骨(関節)や血管が硬化し、着替えなどの単純な作業にも支障をきたすことはありますが、週1回の投薬治療を継続しながら、私たちの支援を通じて大学に進学し、卒業後は大手上場企業に就職を果たし、現在都内でマーケティングの仕事をしています。
下記は、2017年に行われたチャリティーイベントでのスピーチの一部ですが、これまでの歩みを振り返り、長きに渡り尽力頂きましたサポーターの皆様に感謝の思いを語りました。
「これまで僕を支援してくださった皆様に感謝したいです。」と彼は伝え、感じている喜びのひとつは、今は自分の力でお金を稼ぐことができ、お母さんにご馳走してあげることだと教えてくれました。
「僕は一歩前に進むことができました。仕事にも恵まれ、とても嬉しく思います。これからも、皆さんの応援に応えられるよう精進してまいります。」
ビデオ(フルバージョン)はこちらから
私たちは、幼少期より小児白血病と闘うことを余儀なくされた沙羅という女性をサポートしています。2度にわたる骨髄移植にも耐え、パティシエになることを夢見る彼女は、私たちの支援を通じて調理専門学校(菓子コース)に入学することができました。無事に全ての課程を修了し、生活維持のため都内の量販店に勤める傍ら、新たにパン作りの技術を習得するため、ABCクッキングスクールにも通いマスターまで取得。以来、私たちのチャリティーイベントのために会場となるホテルの厨房でクッキーやケーキ、パンを焼いて振舞ってくれたりもします。
沙羅さんはドリームフォーキッズの支援について、次のように語ってくれています。
みなさん、本当にたくさんのご支援をありがとうございます。
約2年前になりますが、ドリームフォーキッズが、東京の製菓学校「レコールバンタン」の授業に参加する機会を与えてくれました。ケーキを作って販売したり、カフェの授業でたくさんのお友達に出会ったり、もちろん大変なこともあったけれど、すばらしい経験になりました。
今はABCクッキングスタジオに通っていて、ケーキ作りや様々な種類のパンの焼き方などを学んでいます。自分の技術の進歩に確かな手ごたえを感じているので、いつの日にかすばらしいパティシエになれるように、これからもがんばります。
お菓子やパン作りが大好きなので、もっとたくさん学びたいです。
みなさん、ご支援ありがとうございます。
頓阿弥 沙羅